今年も残すところあと2ヶ月をきりました。すっかり温かいうどんが恋しくなりました。トギンの相方のキレンジャーです。
さて、今回ご紹介するのは、久しぶりに「こんなところにうどん屋さんがあるの?シリーズ」(笑)のお店です。地図を見てもらえばわかるのですが、お店の周辺には民家がありません。
もともと大将のお母さんが一旦途絶えていた材木屋さんを復活させてがんばっていたところ、息子さんである大将ご夫婦が力になりたいと、昨年2016年の11月にこのうどん屋さんを始められたそうです。
その事情も全国ネットの某テレビ番組でも紹介されたりして知名度も上がりました。でもここは「うどん県」、知名度だけで勝負できるものではありません。駅の近くや交通の便のいいところでも消えていくうどん屋さんはたくさんあります。観光客はもちろん、地元の人に認められて平日の昼ごはんに食べに来てもらえないと続きません。知り合いからの評判はいいのでこれは食べに行ってみないとということでお邪魔しました。
地図を見ると昔バス釣りに行っていた長柄ダムへ行く途中の山の中です。国道377号線から長柄ダム(長柄湖)の標識を目印にほぼ1車線の部分が多いので注意が必要です。途中に「いなもくうどん」の看板があるので見落とさないように進んでいくと到着です。
1階がうどん屋さん、奥に1階がもくざいやさんと2階がギャラリー兼カフェスペースになっているそうです。夏場はもくざいやさんでは土佐名物「アイスクリン」や「ゆずアイス」も食べられるそうです。店内は当然のごとく木の香りが満載、テーブルも立派な一枚板のテーブルです。十数人も入るといっぱいですが暖かい雰囲気ですね。大将も元気よく迎えてくれます。まずはかけうどんとボリュームのあるとり天からいただきます。かけうどんは鰹と昆布がベースでしょうか、やさしい味です。麺も程よいコシとモチモチ感が印象に残りました。表面はややふわっとしているのですが、コシよりはモッチリ感が感じられました。これは冷たいメニューのほうがよりモチモチ感が味わえてより合うような気がします。これは後日食べた肉うどんも同じ印象だったので今度は冷たい系のうどんを食べてみようと再度伺いました。
普段はあまりしょうゆうどんは食べないのですが、「肉しょうゆうどん」をいただきます。柔らかく程よい甘さの牛肉と大根おろし、つやつやの麺で思わずネギも載せずにテーブルのしょうゆをまわしかけていただきました。思った通り、がっしりしたコシではなくよりモチモチ感が引き立ちます。今のところ冷たい系のメニューがお勧めですが、暖かいかけダシのときの食感も面白いので研究して「しっぽくうどん」を出せば人気メニューになりそうに思いました。
天気がよくて暖かい日ならおもてにも大き目の縁台が出されますのでそこで食べるのも気持ちいいですね。私が平日に行ったので観光客の方より地元の方のほうが多かったので地元に溶け込んでいるってことですね。少しセルフうどんにしては値段は高めな気はしますが、のんびりした雰囲気も味わえて、美味しいうどんも食べられますのでドライブがてらにも行ってみてください。